リムナンテスは愉快な気分

徒然なるままに、言語、数学、音楽、プログラミング、時々人生についての記事を書きます

語学に行き詰ったときに見るページ

備忘録。

基本的な語学の学習順序

それぞれのフェーズは互いに被りうる。
①文字:~2週間
②音韻論:~1か月
③文法(統語論、形態論):~2週間
④文章のインプット、アウトプット:無限

①文字

知らない「表音」文字体系のときに勉強する。空で全ての文字を書きだせることが目標。
可能であれば、音価も一緒に覚える。

漢字、楔形文字ヒエログリフなど、いわゆる表意文字的に使われている場合は単語と一緒に覚えればよい。
この場合はおそらく「発音記号」の類があるので、それを確認する。
文字はわかるけど発音がわからない場合も無視。発音覚えるときに覚えればよい。

②音韻論

発音と文字を対応させる。

どの文字がどのように発音されるか。
知っている文字体系のときはこの段階で当該言語における発音を確認する。
(カタカナではなくてIPAなりなんなりで正確な発音を調べる)
その「r」はどういう発音ですか?[r]ですか?[ɹ]ですか?[ɾ]ですか?
できない発音は練習する。

前後の音環境によって発音が変化する場合も要確認。

声調言語の場合は、ここで声調の組み合わせを練習しておく。
普通话なら一声+一声、一声+二声、一声+三声…とあらゆる組み合わせを流暢に発音できるようにしておくと後で楽。

結果的に、後述する文法フェーズと同時進行になると思う。

③文法(統語論、形態論)

適当な文法書なり文法解説サイトを読み切る(1週目)。
文法事項を理解できたり活用を暗記しておくに越したことはないが、全てを理解しようとか暗記しようとかする必要はない。大事なのは「ここにこんなこと書いてあったなぁ」というのが後で思い出せるようにしておくこと。

2週目以降は文法の身体化を行う。
文法書の例文やら短文やらを音読。
瞬間[任意の言語]作文でアウトプット。


中途半端に語学が得意な人は文法を毛嫌いする傾向にありますが、
おおよそ外さずに言語を操るための根拠であり近道なのでないがしろにしない。
文法やらずに言語習得するくらいならAIにやらせた方がマシだし早い。

「○○語わかるけど文法苦手なんだよね〜」は
○○語がわかっているんではなくて、意味がわかる単語だけを拾って繋ぎ合わせて適当にストーリーを捏造しているだけ。

まあ、「意思が伝わること」が一番大事なのでなんでもいいですけど。

④文章のインプット、アウトプット

長文テキストが手に入る場合


困った時にみる

単語の覚え方

基本は文章を読んで、分からない単語があったらその都度辞書を引く。
単語帳で単語を覚えようとするのは最終手段。(結局覚えられないから)

「見たことがある」→「知っている」→「覚えている」→「わかる」→「使える」
が単語の認識度合いの観点でそれぞれ違うことを意識しながら、
どのステップにいるかを考えて適切な方法で脳みそに突っ込む。

リスニングができないとき

そもそも音が聴き取れない、速すぎる
→音読

音は聴き取れるけど意味がわからない
→ボキャビル

やっぱり聞き取れない
→実はその音は発音していない可能性がありますので、そういうのは覚えて行くしかない

よくわからないけど伸び悩む

→多分語彙力が足りていないせいなのでボキャビル