人工言語とは何か
人工言語界隈で「人工言語はこうあるべきだ」論が蔓延っているので、一旦今までどんなものがあるのか整理した方がいいんじゃないかと思った次第である。
(個人的な意見だが、「人工」言語というのは作者の意図が大きく反映されるものであるし、その志向は様々なのだから良いも悪いもないのは(言語間に優劣がないと考える)自然言語と同じである。良し悪しを主張するのは芸術的態度であって科学ではない。もちろん否定はしないが。)
人工言語の範囲を定めるのは難しいが、あまり広くなりすぎると収集がつかないので制限を設ける。
個人や集団の思惑が入っていることもあるが「共通語」の類は扱わない。
「クレオール」、「ピジン」は割と自然発生的なので扱わない(今後扱いを変えるかも)。
「現代ヘブライ語」はちょっと困ってる。
また「文字言語」も扱わない。
人工言語の歴史をまとめた日本語文献は今のところ人工言語学研究会(実質セレン=アルバザード)の「人工言語史概説」だけしか見つけていない。
かれこれ6年止まっているようなので時を進めようではないか。
また、あまり個別の言語に突っ込みすぎると話が長くなるので、作者の意向、思想、哲学に目を向けた構成にするつもり。そして網羅的であれ。
いつかpdfかなんかにしてまとめる。
~ソルレソル(1827)以前~
Lingua Ignota
Ars magna
Ars signorum
神聖の文字と哲学的言語に向けての試論(1668)
Lingua Generalis(1678)
「ユートピア」トマスモア
「月世界の人」ゴドウィン(1638)
「セヴァランブ族物語」ドニドヴェラス(1677)
「ジャック・マセの冒険旅行」ティソドパト(1710)
パシグラフィー
ぶっちゃけソルレソル以前については先の人工言語史概説に詳しいし書かなくてもいいかも…(触れるだけは触れておきたい気もする。これさえ読めばいいよ的な書を1本書きたい)