リムナンテスは愉快な気分

徒然なるままに、言語、数学、音楽、プログラミング、時々人生についての記事を書きます

久々にラテン語の音読をしたらエスペラント訛りになった話

全文ラテン語で書かれている神読本こと「lingva latina per se illustrata」。

数ヶ月は開いてなかったのだが、一巻の一章を音読した。

最近エスペラントばかりやっていたせいで、発音がエスペラントっぽくなってしまった。


vを[w]ではなくて[v]で発音しそうになるのは、まあ些細な問題ですよ(良くない)。

特に顕著なのが、(ストレス)アクセントがエスペラントに引きづられること。ついでに母音の長短が崩壊すること。

エスペラントの場合、アクセントの位置は語末から2番目の音節固定、アクセントの置かれる母音の次が一重子音なら、母音は長く発音される。

一方の(古典)ラテン語はといえば、死語となってから久しいので諸説あるが、そもそも母音の長短で意味が変わるし、アクセントの置かれる位置も、音節の長短を考慮しなければならない。大概は後ろから2番目か3番目の音節だけど。

なもんだから、「Italiā」を発音しようとすると、どうしても/itáːlia/になってしまう(本来ならばラテン語的には/ítaliaː/と発音する)。

厄介なのは、ラテン語だと「Italia」と「Italiā」のように格変化すること。母音の長短は結構重要。


まあ普通は文の意味は前後の文脈から決定されるものなので、あまり神経質になる必要はないのだが。