リムナンテスは愉快な気分

徒然なるままに、言語、数学、音楽、プログラミング、時々人生についての記事を書きます

「計画」、「目標」は必要か

仕事にしろ勉強にしろ、きちんと計画を立てて実行する

のが美徳とされているような気がする。世の中の風潮として。


しかしそんなにうまく行くかね?

いやまあ確かにそうやってコツコツやって終わるのは十分よろしいし、多分スケジュールがわかるというのは他人が安心するのだろうけども。

そもそも何か目標を立てて達成するということは、それなりに新しいことに挑戦するということ。

今までにやったことがある、或いは似たようなことをやった上でなら、計画を立てる意味はあるし、計画立てられるのだと思う。そして計画を立てるべきなのだとも思う。

でもやったことないことについて、どれくらいでできるかとか想像つくか?正しく工数見積もれますか?難しくない?だってやったことないんだもの。

これが第1の理由。

第2には、計画を実行することが目的になってしまう危険があるということ。

まあなんか金貰うだけなら計画を熟すことに集中してもいいのかもしれない。

でもそうではなくて、中身を大事にしたいならむしろ計画なんて立てない方がいいんじゃないか。

計画どおりに進めるために質が落とされる、雑になる、とりあえずやってるだけ。

逆もあり得る。本来5時間で終わるものが、10時間で計画していたためにダラダラ10時間費やしてしまうことがありません?ないですか。

とにかく、計画時間の分だけ仕事をすることが目的になってしまって本質を失う。

第2の理由はそんなところ。

第3の理由。第1の理由は成果を目標として計画を立てた時の罪、第2の理由は時間を目標として計画した時の罪だった。仮にどちらもクリアしたとしましょう。完璧な計画を立てたとしましょう。

その計画は一週間後も妥当な計画ですか?

物事の優先順位は刻一刻と変わるわけですよ。計画立てた段階とその後で仕事の優先順位が変化するので結局立てた計画は意味を成さなくなる。

その都度計画を練り直せばいいという意見もあるだろう。まあそれはそれで一理あると思う。

練り直す必要がないなら、そもそもその事業はクリエイティブの欠片もないんだけど楽しいのかねそんな人生(金が貰えるなら別、そうあるべき)。

その都度、「やるべきこと」を認識して、ただひたすら「やるべきこと」を熟すのに集中する方が結果的に早く終わるし質も上がるんじゃないかね。