リムナンテスは愉快な気分

徒然なるままに、言語、数学、音楽、プログラミング、時々人生についての記事を書きます

マーシャル語学習記 vol.1 - 文字と発音

マーシャル語とりあえず25日勉強します。アドベントカレンダー的な感じで。

もともとキリバス語を勉強していましたが、キリバス語の単語を覚えるのがめんどくさくなってきた。
端的に言うとキリバス語に飽きたので、同じミクロネシア諸語でお隣の言語であるマーシャル語をちょっと突っ込んでみる。

マーシャル語はこんな言語。
www.youtube.com


教材はこちらを使います。
http://www.peterrg.com/Practical%20Marshallese.pdf

どうせ飽き性だし、あまり勉強する暇もないので、これを1課(2ページ)ずつ毎日進める。この教材自体がstep-by-stepでマーシャル語を身に付けることができるらしく、最初の25課学ぶとマーシャル語の基礎的な文法と約250語の語彙力、50課まで進めると約500語の語彙力、全102課終えると約1500語の語彙力とそのくらいのレベルの語学力が手に入る。その辺の印欧語で考えると、1500語は本当に基礎レベルなような感覚ですが、ミクロネシアとかポリネシアの言語は限られた単語でやりくりしているような気がするので、割と高レベルなのではないか?希望的観測ですが。そんなことはなかった。

というわけで、クリスマスくらいまで毎日1課進めます。年内にはマーシャル語基礎レベルまで成長できる、はず。

それと、辞書はこちら。
marshallese.org

初日は文字、正書法、発音

正書法

2つあるらしい。古い方は新聞や標識で使われているものらしく、新しい方はより実際の発音に即したもの、らしい。そうでもないような気もする。

教材の綴りが新正書法なので、申請商法で学習。

発音

wikipediaをチラ見した感じ、異音が滅茶苦茶多そう。
多分だけど、ミクロネシア諸語の子音は有声/無声の対立でも有気/無気の対立でもなく、硬音(軟口蓋音)/軟音(硬口蓋音)で対立してるのではないかと思います。有声/無声は多分異音。

硬音(軟口蓋音) b t ņ r ļ k w
[pˠ] [mˠ] [tˠ] [nˠ] [rˠ] [lˠ] [k] [ŋ] [w]
軟音(硬口蓋音) p m j n d l - - -
[pʲ] [mʲ] [tʲ] [nʲ] [rʲ] [lʲ] - - -

k、n̄、w以外はダイアクリティカルが無い方が軟音(硬口蓋音)。IPAの限界を感じますね。
j[tʲ]の異音としてチャ〜シャ〜ヒャくらいは許容されるらしい。単語の例として jam̧bo 'take a walk'がありますが、これは日本語の「散歩」か…


母音は本当にわからない。人によって言っていることが全然違うので無理。とりあえずwikipedia情報はこちら。

非円唇前舌 非円唇後舌 円唇後舌
i ū u
e ō o
ā a

周辺環境や二重母音?やら硬軟やらで発音が変わるっぽいので、母音は都度覚える方針で。