巷で話題の三角関数。
三角関数が役に立つことは言うまでもなく、
例えば以下の記事にあるように、測量、回転、波動を理解したり計算したりと広範囲に応用できます。
これを教えて「そういうことだったのか!」となる人は見込みある。
「使わない」だの「私には関係ない」だの言うやつは見込みがない。教える側のリソースが無駄なので諦めた方がいい。
数学ではなく何を教えるべきか
日本語を教えましょう。
日本語読めないやつが多すぎる。
アホは自分が知っている単語を拾い集めて、単語から文意を勝手に類推、もとい捏造します。
いやそんなこと言っとらんがな、って場面が多すぎる。文字が読めると文が読めるは違う。
何なら早期英語教育とかも要らない。日本語を教えておいてほしい。
ぼくのかんがえたさいきょうの数学カリキュラム
さて、理系なら当然全部やるべきなので、というか全部必要なので置いておいて、数学の価値を一生理解できないような自分のことを文系だと思い込んでいる文系モドキに何を教えるか(何を教えないか)考えます。
まあ確かに三角関数は日常生活で使わないので(日常生活に使うものを作るためには使いますが、別に電磁気学知らなくても電子レンジは使えるので)、じゃあ数学で何を教えるべきかということを考えてみます。
三角関数程度も理解できないアホが金融を理解できるとは到底思えませんが、とりあえずこれらを目標にしましょう。
1. 統計学の基礎
確実に日常生活で触れる内容ではないでしょうか。
平均値、中央値、最頻値の違いや尺度水準をきちんと理解し、データを読み解くリテラシーを醸成したほうがよいのではないでしょうか。
また、平均、分散、標準偏差、そして自然界の基本である正規分布は最低限理解していただきたい。これらの知識が欠如しているために不可解なレッテル張りによる尊厳の侵害、クソみたいな判断など、見るに堪えない場面があまりにも多い。
2. 金融リテラシーの基礎
例の人の希望でもあるので、これも入れました。
実際、税金やら資産形成やら保険やらで金利、複利計算みたいなことを考えたりしますので。
結局何が分かっていればよいか。どちらかというと金融工学になりそうですが、
- 単利、複利
- 線形計画
...あまりない気がしてきましたが、まあいいでしょう。
現行のカリキュラムでいうと...
さて現行の数学カリキュラムで何を教えることになっているかですが、教育指導要領によると、
数1
- 数と式
- 図形と計量(三角比)
- 二次関数
- データの分析(分散・標準偏差・相関)
数A
- 図形の性質(初等幾何)
- 場合の数と確率
- 数学と人間の活動(整数論)
数2
数B
- 数列
- 統計的な推測(分布・標本調査)
- 数学と社会生活(?)
数3
数C
- ベクトル
- 平面上の曲線と複素数平面
- 数学的な表現の工夫(?)
ということになっています。統計学的な感覚だけでも身に着けておいてくれればいいやと思うならば、以下の赤字をやれば十分ではなかろうか。
数1
- 数と式
- 図形と計量(三角比)
- 二次関数
- データの分析(分散・標準偏差・相関)
数A
- 図形の性質(初等幾何)
- 場合の数と確率
- 数学と人間の活動(整数論)
数2
数B
- 数列
- 統計的な推測(分布・標本調査)
- 数学と社会生活(?)
数3
数C
- ベクトル
- 平面上の曲線と複素数平面
- 数学的な表現の工夫(?)
統計的な話として、
- 場合の数と確率
- データの分析(分散・標準偏差・相関)
- 統計的な推測(分布・標本調査)
の順に理解するのが多分よろしくて、統計的な話を理解するための数学として、
- 数と式
- 二次関数
- 指数関数・対数関数
- 図形と方程式(代数幾何)
を教えるのがよさそう。代数幾何は場合によっては要らないかもしれないけれども。
これらを(将来三角関数を使う)見込みのない人に最低限の知識として教え、残りの人には並行して
- 図形の性質(初等幾何)
- 数学と人間の活動(整数論)
- 数列
を教えればよいのではないでしょうか。
…という戯言でした。